2015年10月8日木曜日

何か起きててほしかった?




帰ってきてからしばらく経ってしまいましたが、
9月に2週間ほど、小笠原へ行っていました。


唯一の交通手段である「おが丸」船に乗って、
東京から約25時間。

なかなか気軽に行ける場所ではありません。

イルカと泳いだり、
魚たちと泳いだり、
山の上から景色を眺めたり、
暗くなったら寝て、朝日が射したら起きる。


今、自分は夢を見ているのか、
 
それとも普段、自分が現実と思っている世界こそ夢だったのか。


いろんな境界線があいまいになって、
ずっと波の上で揺られているような、
誰かの絵本の中に閉じ込められたかのような
不思議な数日間でした。


(↑まん中の雲の形が龍みたい!)



とはいえ、
正直なところ・・・


わりとお休みをとりやすい職場ではあるのですが、
それでも、日本で働く普通の会社員(?)として、
2週間のお休みというのはけっこう勇気が要りました。

気持ちの整理はついていたはず。それでも、
いざ帰りの船に乗り、東京が近づくにつれ、
気持ちがざわつきはじめ・・・


こんなに長いお休みをとって、
いない間に何か起きてたらどうしよう。
誰かに迷惑がかかっていたら。
実はひんしゅくを買っていて、関係が悪くなっていたら。
ああどうしよう。


そんなことを思う必要はないんだ。
これは楽しみ尽くすことが苦手な私が自分で作ったいつもの罠だ。

と頭では分かっていつつも、押し寄せる不安・・・
をイメージの中で溶かしつつ、
帰ってきた翌日、久しぶりに出勤しましたところ。



何も起きてませんでした。


びっくりするくらい、呆れるほど、
本当に何も起きてなかったんです。


っていうか、
皆それほど私がいなかったことなど気にしていない・・・^^;


まるで昨日の夜まで普通に働いていて、
今日もいつものように来ました。おはよう。

っていうくらい、ものすごいスムーズに復帰しました。
時空が歪んでワープしたんじゃないかと思うほどの普通ぶり。

しいていえば、みんな小笠原に興味をもってくれて、
いつか私も行きたいな!みたいな会話が多少あった程度で。。



そこでようやくはたと、しみじみと、気づきました。


ああ、私、何か起きててほしかったんだなあと。



「ごめんなさい、私がいなかったせいで!!」
「私ばかりが楽しい思いをした報いです!!」

って言いたかったんだなあと。


普段は心優しき隣人のように寄り添って、
決して正体を悟られぬよう巧妙に身を隠す。
そうして私の人生をひっそりと、でも堅牢に支配している。

空しきもの。

汝の名は、罪悪感



・・・というわけで、
自分のけっこう根っこのところに罪悪感があるんだなあ、
ということに気づいた、という話でした。

そこから生み出される恐れや不安がいかに真実っぽくても、
まぬけなくらい幻想なんだなあ・・・。
ということも実感しました。



そして、久々に仕事へと戻ったその日、
ちょうど一ヶ月ぶりに私の元へ、ある男の子が訪ねてきたのですが、
それはまた、別の話。

(つづく・・・かも?笑)